【初心者向け】声調の効果的な練習法

語学の話

タイ語やベトナム語、中国語などには声調と呼ばれるものがあります。この声調は、音の高さを変化させることで生じるアクセントです。日本人が苦戦しやすいポイントの一つでもあります。今回はこの声調を身に付けるための効果的な練習法を紹介します。

 
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日本人が苦戦しやすい声調

世界には様々な言語が存在するわけですが、その中の一部の言語には声調と呼ばれるシステムをもつものがあります。声調は、一つの音節の中で音の高低をつくるアクセントです。この音の高さのパターンによって、単語を区別しています。

つまり母音と子音はまったく同じでも、音の高低のパターン(声調)が異なると別の単語になるというわけです。ですので声調を間違えて発音すると、相手に全く通じないという事態が起こります。

タイ語では5種類、ベトナム語(北部)では6種類の声調があります。中国語とミャンマー語にも声調があるそうですが、私は学んだことがないので詳しくは分かりません。

このように声調がある言語は声調言語と呼ばれます。そして声調言語を学ぶなら、声調をきちんと区別して発音できるようにする必要があります。

しかし、声調で苦戦する日本人は多いです。というのも日本語には声調がないからですね(一部の方言を除く)。日本語にも高低のアクセントはあるのですが(例:橋と箸、雨と飴など)、音節間の高さの変化なんですよね。音節内部での高低変化(声調)ではありません。

というわけで声調に馴染みがない日本人は、慣れるまで時間がかかりがちというわけです。

声調の効果的な練習法

声調は音の高低によるアクセントなので、音楽的な能力がある人や歌が得意な人は比較的短時間で身につけられるそうです。しかし私自身は割と音痴なほうです。

なので順番にいろいろと練習していって、それで声調を覚えることが出来たのです。私が実際にやっていた練習法を紹介します。

その1:音を思いっきり上げ下げする

まず、自分にとって自然な高さで「あーーー」と発音します。そこから「あーーー⤴」と高くします。ゆっくり上げるのではなく、急激に上げるのがコツです。

上がり切ったら、今度は一気に声を下げます。「あ⌒⤵」みたいな感じです。下がりきったら、また一気に上げます。

息が続く範囲で、何度も上がり下がりを繰り返します。コツはできるだけ急激に大きな変化をつけることです。これは音を変化させる練習なので、学習している言語の声調を気にしなくていいです。

私もそうでしたが、普段カラオケなどで歌う機会が無い人は、音の上げ下げ自体があまりうまくできないことがあります。なのでこの練習で、その感覚を養います。

その2:狙った高さで声を出し、それをキープする

まずは同じように自然な高さで感じで「あーーー」と声を出します。今度は同じ高さをキープします。次に低めに声を出して、それをキープします。「あ______」みたいな感じです。その後に、高めに声を出して同様にキープします。

ここでのポイントは、きちんと高さをキープすることです。そして声の出だしで、きちんと狙った高さに合わせることです。声を出して微調整して高さを合わせるのではなく、出た瞬間から狙った高さに出せるようにします。

これもただの基礎練習なので、学習言語の声調を意識しなくてもいいです。高いポイントと低いポイント、は自分で決めていいのですが、はっきり3段階の高さを区別できるようにしてください。

その3:学習している言語の声調を大げさに発音する

ここから実際の声調を意識しての練習になります。自分が学習している言語のテキストなどに、声調の高低パターンを表す図が載っていると思います。テキスト付属のCDの音などを参考にしながら、声調のパターンを自分で発音していきます。

ポイントは、音の出だしの高さです。上に書いた「その2」では、とりあえず3段階で練習しました。ここからは実際の声調の高さで出せるようにします。うまくできない場合は、「その2」を自分の学習言語に対応したバージョンにして練習してみてください。

次のポイントは、音の高さの変化です。直線的に変化するのか、急激なカーブを描いて変化するのかを意識します。中国語は割と直線的な変化だと思いますが、タイ語はカーブを描くような変化です。

以前、中国語が得意な同僚に私がタイ語を少し教えたことがあります。その人は声調自体には慣れていたので、すぐにタイ語の声調も理解しました。ところが、中国語のような直線的な変化をさせるので、全然タイ語っぽくないという現象が起こりました。

そんなわけで、音を上げたり下げたりするときに、どのように変化させるのかも重要なポイントです。そこも意識して練習してみましょう。うまくできないときは「その1」に戻って、変化のパターンも意識した応用バージョンで練習してみてください。

一番大事なポイントは、できるだけ大きくはっきりと声調をつけてください。大げさなくらいでちょうどいいです。大げさすぎても高低のパターンがあっていれば、ネイティブに通じます。不自然だと思われますが、きちんと通じます。

なので最初は、大げさなくらいはっきりと練習するのがおすすめです。

その4:少しずつ余分な部分を削って自然な感じにしていく

「その3」の段階で、声調自体は身に付けることができると思います。語学教室などでネイティブと接する機会がある人は、声調ができているかどうか確認してもらうといいと思います。機会が無い人は、スマホの音声認識機能などで試してみるといいと思います。

声調が一通りできるようになったのを確認したら、今度はそれをよりコンパクトにしていきます。今までは大げさに声調をつけていました。なのでかなりゆっくりとした発音になっていると思います。ですのでもっと早く発音しようとすると、間に合わなくなると思います。

そこで、大げさな声調の中の無駄な部分を少しずつ削ってコンパクトにしていきます。これは急いでやらない方がいいです。声調の音の変化のパターンの中で、ネイティブが認識する際に特に大事な部分とそうでもない部分があります。

なので大事な部分を削ると、声調が機能しなくなります。ちなみにタイ語の場合は、出だしの音の高さと出だし付近のカーブorキープが最重要ポイントだと私は考えています。

私のおすすめは、意識的に改善をしないことです。たくさん発音練習や音読をしていくと自然とコンパクトになっていきます。熟練の職人さんの動きのように、数をこなしていけば自然と滑らかになっていくのです。

また大げさに声調をつけて練習していくうちに、音の高さのコントロールなども上達していきます。そして以前はできなかった精密なコントロールができるようになります。それにより、より自然な声調を発音することがしやすくなります。

そんな感じで、「その4」はかなり時間をかけるプロセスだと考えてほしいです。大げさに声調をつけるのはちょっとアホっぽくて恥ずかしいかもしれません。しかしそれを続けて行くと、声調の感覚的な部分が磨かれていきますし、自分の発声器官をコントロールする力も上がっていきます。

特別に耳がよくなかった私は、地道な練習で声調をマスターした

今回は、私が実際にやってきた声調の練習法です。かなり地味な上に時間も結構かかっています。

世の中には、語学的な意味で耳がいい人もいます。聞いた音をそのままマネして、発音できるようになってしまうのです。私も実際にそのような人を見たことがありますが、とんでもない才能です。その人は外語大で英語を先行していたのですが、耳だけであっという間に中国語の発音を覚えていました。

私はそんなに優秀な耳を持っていませんでした。なので理論的に発音を研究して、地道に練習して発音を覚えました。それでもある程度の水準まで達することが出来ました。

そんなわけで、特に優秀な耳を持っていない人、声調に苦戦している人も諦めずに練習を続けてみてほしいです。今回は私なり練習法を紹介しましたが、別の練習法を編み出してもいいと思います。練習方法を工夫して、ひとつひとつ出来ることを増やしていけば必ず声調もマスターできると私は信じています。

今回の記事があなたの参考になれば嬉しいです。

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