【タイ語】通訳案内士試験に合格した私の勉強法を公開します!

語学の話

タイ語を学習していて、通訳案内士試験を受けようと考えている方もいると思います。

ところが、タイ語の試験に関する情報は少なくて困りますよね?

私もこの試験の経験者ですが、受験前は本当に困りました

その後何とか合格することができたので、その勉強法をシェアしようと思います。

結論から言うと、

  • ガイドラインをよく読んで試験の性質を知る
  • タイで出版されているガイドブックや文化紹介の本を大量に読む
  • 自作の対策本を作る
  • その対策本をひたすら暗唱する

私が行ったのはこのような試験対策です。

この記事を読めば、試験対策のポイントを掴めます。

それでは一緒に見ていきましょう!

 
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全国通訳案内士試験とは?

通訳案内士とは、外国人旅行者に対して外国語で観光案内をする職業です。

少人数の個人旅行に同行するパターンもありますが、一番多いのは団体のバスツアーです。

添乗員と外国語バスガイドを一人でこなすような感じと考えれば、だいたいのイメージはつかめると思います。

2018年に、通訳案内士法が改正されました。業務独占がなくなり、名称独占になりました。つまり資格が無くても仕事はできますが、通訳案内士や通訳ガイド等と名乗ることはできません。

法改正に伴い、全国通訳案内士試験は方式が一部変更になりました。一次試験では「通訳案内の実務」という科目が追加されましたし、二次試験の方式も変わりました。

私は法改正前の合格者です。私のような改正前の合格組は、観光庁の「通訳案内の実務」の講習を受けて、その試験に合格しなければなりません。

仕方ないので私もその講習を受けましたよ。

通訳案内士試験(タイ語)の情報はかなり少ない

このような通訳案内士の試験なのですが、国家資格ということもあり語学力の証明として受ける人も多いようです。

対象言語は10言語あるのですが、一番最後に追加されたと思われるタイ語はとにかく情報がありません

過去問集も対策本も、タイ語に関しては全くありませんでした。

現在は多少は改善されていると思いますが、私が受験した当時はほぼ皆無でした。かろうじて2年分の過去問が、公式事務局のウェブサイトにあっただけです。

そんなわけで、自分で手探りでやっていくしかなかったわけです。

通訳訳案内士合格証とJFG合格者研修の修了証書
左は合格証書 右はJFGの合格者研修の修了証書

まずは試験の性質を研究しよう!

まずは全国通訳案内士試験のガイドラインに目を通してほしいです。

その中でも最初に書かれているのですが、この試験は通訳案内士としての適性を見る試験です

語学力や知識などはもちろんですが、通訳案内士という観光サービス業に適しているかどうかも見られます。

そこを意識していないと、語学力は抜群でも普通に落とされたりするらしいので要注意です。

私の受験対策の体験談(タイ語編)

今回の記事では、タイ語の対策に絞って紹介します。

当時の私の状況から説明します。タイ語検定は2級を持っていました。

語学教室に通っていたので、タイ語自体には先生がいました。しかし通訳案内士試験の対策については独学です。

とにかくたくさん読んでメモする

試験を受けると決めたのですが、とにかく教材も対策本もありません。

なので私は、まずはタイで出版されている日本に関する旅行ガイドブックや旅行記などを読むことにしました。日本文化などを紹介する本も読みました。

日本の観光地や行事、伝統文化などをタイ語で紹介している本を大量に読むことで、それらをどう表現すればいいのか学ぶことが出来ます。

いいと思った表現をノートにまとめながら、とにかくたくさん読みました

タイで出版されている日本の観光ガイドブック
私が読んだ本の一部

自分の言葉で、日本に関する物事をまとめる

次にやったことは、自分の言葉で日本に関するトピックをまとめて文章にすることです。

本を読んでいろいろな表現を蓄えてきているので、それを利用して自分の言葉でまとめるわけです。

もし英語だったら、ハロー通訳アカデミーさんの「日本的事象英文説明300選」など有名な対策本があります。

他にも英語で観光地や日本文化を説明する系の本がたくさん出版されています。

タイ語に関しては、そのような本がないので自分で作るしかないわけです。いろいろと参考にしながら、自分で作りましたよ。

しかし英語版の本を、単純にタイ語に訳して行っても面白くないなと私は思いました。

旅行者にとってよりわかりやすく、楽しい文章にする

実際の通訳案内士の仕事を考えてみると、英語の資格保持者はたくさんの国からの旅行者を迎えることが想定されます。

しかしタイ語の場合は、ほぼタイからの旅行者のみだと考えていいと思います。

そんなわけで、タイ人向けに特化したオリジナルの対策本を作りました。ただ単に日本の物事を説明するだけでなく、いろいろと工夫を盛り込みました。

たとえば、「弘安の役(二度目の元寇)は1281年に起こりました。その時代はタイだと仏歴1824年、スコータイ王朝のラームカムヘーン王の時代です」みたいにタイの歴史と関連付けたりしました。

他にも「日本の神社の数は約8万社で、日本のコンビニ総数5万6千店よりも多い」など身近なものと比較して数をわかりやすくしました。

その他にもいろいろと工夫を凝らしました。このへんは自分のアイデア勝負です。

自分が旅行者の立場になった時に、ガイドの人がデータだけをがんがん話してもそんなに楽しくないですよね。

こういうちょっとした工夫があると、聞いていてわかりやすかったり、話に引き込まれたりして楽しいと思いませんか?

こんな感じでいろいろと工夫したネタを仕込みつつ、オリジナル対策本を作りました。

それをタイ語の先生に文章をチェックしてもらい、ひらすら暗唱だけです。

時間を計って過去問やったりなど本番対策

試験が近くなったら、主に過去問をやりました。

一次試験のタイ語は、過去問を見る限りでは大丈夫そうだったので主に他の科目の対策がメインでした。

タイ語の対策に力を入れすぎて、他の科目の対策が遅れていたのでこの時期は本当につらかったです。

自作の対策本づくりに時間をかけすぎました。

二次試験で仕込んだネタが大成功を収める

二次試験対策はひたすら暗唱

正直なところ、一次試験は落ちたと思ってました(爆)

ところが一次合格と二次試験の案内が届いたので、その日から慌てて試験対策を始めました。

当時の二次試験は、面接みたいな感じで通訳問題とプレゼン問題がありました。

通訳問題は、試験中に紙を渡されます。その紙には日本文化に関する短い文章が日本語で書かれています。

それを時間内にタイ語に訳して口頭で試験官に伝える形式です。

プレゼン問題は、まず3枚のカードを渡されます。そのカードに日本についてのキーワードがひとつそれぞれ書かれています。

その中から好きなものを選んで、それについて2分間タイ語でプレゼンします。そのあとそのテーマについて試験官がいくつか質問してくるので、それに答えます。

私の二次試験の対策は、自作の対策本の文章をひたすら暗唱しました。ほとんどそれだけです。

一応、試験形式に近い感じで練習もしましたが、暗唱がメインです。後は表情や声のトーンなども、意識して練習しました。

二次試験は、通訳案内士の仕事のシミュレーション的な要素が強いです。

なので観光サービス業に適切な、明るい感じの表情と聞き取りやすい声のトーンは重要です。

接客のイメージ画像

いざ二次試験本番!

それで二次試験の日が来ました。私はスーツを着て試験に向かいました。着なくてもいいという説もありますが、私はスーツで行きました。

自分の番が来て、面接室に入ります。普通に3回ノックして、返事が来てから「失礼します」と言ってドアを開けます。部屋の中に入りドアを閉めてから「よろしくお願いします」と言ってお辞儀をしました。

この辺は採点されないかもしれませんが、一応マナー通りやる方が無難です。以降も一般的な面接マナーを守ります。

部屋の中には日本人の試験官一人と、タイ人の試験官一人の合わせて二人がいます。

まず通訳問題ですが、少し難しかったです。意外に長めの文章でした。

時間がかかりそうな細かい部分を勝手に省いて訳しました。多分減点ですが、時間内に終わらないよりはいいだろうという判断です。

プレゼン問題のほうは、微妙に自分が準備していないワードが出てしまいました。

ですのでアドリブでそのテーマについて話し始めて、途中で自分の得意な類似分野の内容に強引に移るという荒業をしました。

「○○とは、日本の~~~です。さて○○と同じように□□も有名です。□□は~~~」みたいな感じで自然に話題を移します。

というのも、二次試験は話さないと一番の減点なのです。なんとか話すしかありません。

そして得意分野の話の中で、仕込んでいた例のネタも披露しました。

そしたら、特にタイ人の試験官の反応がすごくよかったです。日本人の試験官も「お~~」とちょっと感心した雰囲気です。

そんな感じで、プレゼン問題は何とか乗り切りました。正直なところ、選んだテーマについてはあんまり話してないのですが、仕込んだネタのおかげで場の雰囲気はかなり盛り上がりました

減点要素もかなりあったので、ダメかと思っていました。しかしその後、最終合格の通知が届いて嬉しかったです。

今回の記事のまとめ

今回は、私の通訳案内士試験に向けた学習法と体験談を紹介しました。

今振り返ると、試験の性質をきちんと掴んでいたことがポイントでした。

旅行者にサービスを提供する側という視点を持てたからこそ、自作の対策本を作る時に工夫をするという発想が生まれました。

二次試験でも、その視点は効いてきます。ただの語学力の試験だと考えている人と比べると、かなり立ち振る舞いに差が出てきます。

しかし対策本作りは、かなり時間と手間がかかっています。単に試験対策としてはかなり効率が悪いです。

ですが自分で苦労して、工夫を重ねて作ってよかったです。実際に通訳案内士として働く時にも、役立ってくるでしょう。

現在は試験形式が変わっていますし、私のやり方がどこまで参考になるかはわかりません。

しかし通訳案内士試験のタイ語に関する情報は依然として少ないです。なので私の体験談を紹介しました。

この記事がこれから試験を受けようとする人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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